
インフルエンザ患者数 7週連続で注意報レベルの水準上回る
全国のインフルエンザの患者数は、今月12日までの1週間では推計でおよそ31万8000人と前の週より増加しました。1医療機関当たりの患者数は、大きな流行が起きる可能性があるとされる「注意報レベル」の水準を7週連続で上回っていて、専門家は引き続き注意を呼びかけています。
国立感染症研究所などによりますと、今月12日までの1週間に全国およそ5000か所の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は、前の週から4561人増えて5万4796人でした。
1医療機関当たりの1週間の患者数は11.10人で、前の週よりやや増加し「注意報レベル」の水準の10人を7週連続で上回っています。
また、ここから推計される全国の1週間の患者数はおよそ31万8000人となっています。
1医療機関当たりの1週間の患者数は
▽岩手県が26.03人で
▽富山県が26.02人
▽石川県が25.08人
▽福井県が18.49人
▽山形県が16.70人などと、
27の都道府県で「注意報レベル」の10人を超えています。
感染症に詳しい東邦大学の舘田一博教授は「感染者の数は例年であれば、収束に向かって減る時期だが、『注意報レベル』の水準が続いているのは気がかりだ。新型コロナの感染予防も合わせて意識し、基本的な感染対策を続けてほしい」と話しています。