
財務省 日銀など臨時会合 米銀行経営破綻などで緊密連携確認
財務省と金融庁、それに日銀は17日夕方、幹部による臨時の会合を開き、アメリカの銀行の相次ぐ経営破綻やスイスの大手金融グループの経営問題が日本経済や金融市場に及ぼす影響を注視し、緊密に連携していくことを確認しました。
17日夕方に財務省で開かれた会合には、神田財務官と金融庁の中島長官、それに日銀の内田理事らが出席しました。
アメリカの銀行の相次ぐ経営破綻や、スイスの大手金融グループ「クレディ・スイス」の経営悪化への懸念から今週、世界の金融市場に動揺が広がり、投資家の間でリスクを避けようという姿勢が強まりました。
会合では、こうした状況について意見を交わすとともに、日本経済や金融市場に及ぼす影響を注視し、政府・日銀が緊密に連携していくことを確認しました。
会合のあと、神田財務官は記者団に対し「日本の金融機関は、総じて充実した流動性や資本があり、金融システムは総体として安定している。政府としては、さまざまなリスクがありえることを念頭に日銀をはじめ各国当局とも連携し、日本経済への影響について強い警戒心で注視していく」と述べました。
また、記者団からG7=主要7か国との連携の有無について問われたのに対し、神田財務官は、「金融市場の安定性などについては、日頃から議論しており、今回の一連のことについても既に議論をしている」と述べ、G7の間で意見を交わしていることを明らかにしました。