菅前総理大臣は記者団に対し、「北朝鮮がミサイルを発射する中で、日韓や日米韓でしっかり連携していくことが重要で、今回の首脳外交でいい方向性になったことを評価したい。ユン大統領の来日により、韓国の国民感情も変わってくるのではないか」と述べました。
また、菅氏は韓国を早期に訪問する意向があるか問われたのに対し、「議員連盟の会長に正式に就任してから考えたい」と述べました。

韓国 ユン大統領 菅前首相らと会談 “交流重ね関係改善を”
日本を訪れている韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領は、菅前総理大臣ら、超党派の国会議員でつくる日韓議員連盟のメンバーと会談し、16日の首脳会談を踏まえ、さまざまなレベルで交流を重ねて両国関係の改善を図っていくことで一致しました。
日本を訪れている韓国のユン・ソンニョル大統領は16日、岸田総理大臣と会談したのに続き、17日午前、東京都内のホテルで、日韓議員連盟の新たな会長に就任する自民党の菅前総理大臣や、今の会長の額賀元財務大臣らと、およそ40分会談しました。
この中で、ユン大統領は「今後も、岸田総理大臣とのシャトル外交で、腹を割って気軽に話し合う中で、さまざまな分野の課題の解決に向かっていきたい」と述べました。
これに対し、額賀氏らは「『徴用』の問題に加え、安全保障や経済面での両国間の関係強化が図られた意味も大きく、両首脳のリーダーシップを高く評価している」と述べました。
そして会談では、今回の首脳会談を踏まえ、さまざまなレベルで交流を重ねて両国関係の改善を図っていくことで一致しました。
また、議員連盟側が、東京電力福島第一原発にたまる処理水を基準を下回る濃度に薄めて海に放出する計画について、理解を求めたのに対し、ユン大統領は、IAEA=国際原子力機関による科学的で客観的な見解を重視する考えを示したということです。
このあと、ユン大統領は、日韓両国の政財界関係者らによる団体で日本側の会長を務める自民党の麻生副総裁らとも会談しました。
菅前首相「首脳外交でいい方向性になったこと評価」
