マツダ 新社長 毛籠勝弘氏「会社の強み生かしチャレンジを」

大手自動車メーカー、マツダの新しい社長に就任することになった専務の毛籠勝弘氏が記者会見し、電動化への対応など経営環境の変化を念頭に「会社の強みを生かして、取引先と地域とともに大きなチャレンジをしていきたい」と述べました。

マツダは17日の取締役会で、丸本明社長が退任し、後任の新しい社長に専務の毛籠勝弘氏が昇格する人事を決めました。

社長の交代は5年ぶりで、ことし6月に開かれる予定の株主総会で正式に決定するとしています。

マツダは17日午後、広島市内で記者会見を開き、新しい社長に就任することになった毛籠氏は「ブランド価値経営を深め、時代に適合しながら、走る喜びで移動体験の感動を提供する、車好きな会社でありたい」と抱負を述べました。

そのうえで、半導体の供給不足や電動化への対応など自動車業界で課題がある中、毛籠氏は「経営を取り巻く環境は個社単独の力では解決できないものばかりで、マツダの強みを生かして、取引先と地域とともに大きなチャレンジをしていきたい」と述べました。

一方、退任する丸本氏は、社長としての5年間を振り返り、「西日本豪雨で操業の正常化まで2か月かかったことや、新型コロナによる環境変化が特に印象に残っている。経営基盤を立て直しながら構造改革を進めてきたが、販売会社や取引先の支援があって実現できたことで感謝したい」と述べました。