コロンビアで炭鉱爆発 作業員21人死亡確認 需要増で事故頻発

南米 コロンビア中部の炭鉱で爆発があり、これまでに作業員21人の死亡が確認されました。
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻の影響で、ヨーロッパはエネルギー不足に直面し、去年のコロンビアの石炭の輸出額は前の年の2倍に膨らんでいて、炭鉱での事故もたびたび起きています。

南米 コロンビアの中部、クンディナマルカの炭鉱で14日、ガス漏れが原因とみられる爆発がありました。

地元の当局は16日、炭鉱の内部に取り残されていた10人を含む、合わせて21人の作業員の死亡が確認されたと発表しました。

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻の影響で、ヨーロッパの各国がエネルギー不足に直面するなか、コロンビアはヨーロッパへの有力な石炭の供給元となっていて、去年1年間の石炭の輸出額は前の年の2倍になりました。

一方でコロンビアの炭鉱では去年1年間に100件以上の事故が起き、合わせて146人が亡くなったと伝えられています。

ペトロ大統領は16日、「作業員の犠牲は企業だけでなく国家の責任でもある」と述べ、国内では再生可能エネルギーへの転換を急ぐ考えを示しました。