尖閣沖 日本の漁船の動きにあわせ中国海警局の船2隻が領海侵入

17日未明、沖縄県の尖閣諸島の沖合で中国海警局の船2隻が日本の漁船2隻の動きにあわせるように日本の領海に侵入しました。この2隻は16日もおよそ17時間にわたって領海に侵入していて、海上保安本部が直ちに領海から出るよう警告を続けています。

第11管区海上保安本部によりますと、日本の領海のすぐ外側にある接続水域を航行していた中国海警局の船4隻のうち2隻が17日午前4時20分すぎから午前4時50分ごろにかけて大正島の沖合で日本の漁船2隻の動きにあわせるように相次いで領海に侵入しました。

2隻は午前5時現在、大正島の南西の沖合16キロの領海内を航行している漁船からおよそ1キロから5キロ離れた海域を航行しています。

この2隻は16日もほかの海警局の船2隻とともに、魚釣島などの周辺で漁船の動きにあわせるように、およそ17時間にわたって領海に侵入しました。

海上保安本部が周囲に巡視船を配備し漁船の安全を確保するとともに、海上保安本部は直ちに領海から出るよう警告を続けています。

ことし、尖閣諸島の沖合で中国海警局の船が日本の領海に侵入するのが確認されたのは16日の領海侵入に続いて9件目です。