中国外相 “停戦に向け建設的役割” ウクライナ外相と電話会談

中国の秦剛外相は16日、ウクライナのクレバ外相と電話で会談し、ロシアとの停戦に向けて建設的な役割を果たす考えを示しました。アメリカのメディアは、習近平国家主席がゼレンスキー大統領とオンラインでの会談を計画していると伝えていて、会談に向けた調整が行われた可能性もあります。

中国外務省は16日、秦剛外相とウクライナのクレバ外相が電話で会談したと発表しました。

中国外務省によりますと、会談で秦外相は「危機がエスカレートして制御できなくなることを懸念している」と述べたうえで「関係国ができるだけ早く和平交渉を再開することを望む」として、ロシアとの停戦に向けて建設的な役割を果たす考えを示したということです。

一方、クレバ外相は16日、会談についてツイッターに「領土の一体性の重要性について意見を交わした。私はゼレンスキー大統領が掲げる和平に向けた方針の重要性を強調した」と投稿しました。

ゼレンスキー大統領は、中国が先月発表したロシアとウクライナに対話と停戦を呼びかける文書について、一定の評価をするとともに習主席と会談したい意向を示しています。

アメリカの有力紙、ウォール・ストリート・ジャーナルの電子版は、習主席がゼレンスキー大統領とオンラインでの会談を計画していると伝えていて、会談に向けた調整が行われた可能性もあります。