これについてアメリカ国防総省のライダー報道官は16日、記者会見でロシアが無人機の残骸を回収しようとしている兆候があると指摘しました。
ただライダー報道官は無人機が水深の深い海に墜落した上、情報を保護するための措置をとったとして「有益なものを回収できる可能性は非常に低い」と述べてロシア側に残骸を回収されても機密情報の流出につながる可能性は低いという認識を示しました。
またライダー報道官は無人機がロシア軍機と衝突したときに撮影したとする映像を公開したことについて「ロシアがとった無謀で危険な行為をおおやけに示すために映像を提供することが重要だと考えた」と述べた上でロシア側に安全な飛行を行うよう重ねて求めました。
米軍無人機墜落 “情報保護措置で流出可能性低い” 米国防総省
アメリカ国防総省の報道官はロシア軍機の妨害を受けたあと黒海に墜落したアメリカ軍の無人機について、情報保護の措置をとったとしてロシア側に残骸を回収されても機密情報の流出につながる可能性は低いという認識を示しました。
アメリカ軍はウクライナ南部に面した黒海の上空で14日、偵察用の無人機がロシア軍の戦闘機から妨害行為を受けて衝突し、制御できなくなったため海上に墜落させたと発表しています。
現在、黒海にはアメリカ軍の艦艇がおらず、アメリカ政府高官は墜落した機体を回収できない可能性があるという見方を示しています。
