北朝鮮の弾道ミサイルの発射を受けて、外務省の森事務次官と、アメリカのシャーマン国務副長官が電話で会談し、北朝鮮を強く非難するとともに、16日の日韓首脳会談も踏まえ、日米韓3か国の連携を強化していくことで一致しました。
外務省の森事務次官とアメリカのシャーマン国務副長官の電話会談は、日本時間の午前9時から、およそ45分間行われました。
この中で両氏は、16日朝の北朝鮮の弾道ミサイルの発射を強く非難したうえで、前例のない頻度と方法で発射を繰り返していることは、地域の安全保障にとって重大で差し迫った脅威であり、国際社会に対する明白で深刻な挑戦だという認識を改めて共有しました。
またシャーマン副長官は日韓関係について、太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題で、韓国政府が解決策を発表したのに続くユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領の日本訪問を歓迎する考えを伝えました。
そのうえで両氏は、16日の日韓首脳会談も踏まえ、北朝鮮への対応を含め、日米韓3か国の連携を強化していくことで一致しました。
“北朝鮮の弾道ミサイル関連か 空中で確認” 防衛省 映像公開
防衛省は、16日午前、北朝鮮が発射した弾道ミサイルに関連していると推定されるものを空中で確認したとして、映像を公開しました。
防衛省によりますと、映像は、北朝鮮の発射を受けて離陸した航空自衛隊のF15戦闘機が、16日午前8時19分ごろ、北海道西方の日本海上空で撮影しました。
光る物体が白い煙のようなものを出しながらほぼ垂直に落下し、複数に分散したあと、消えて見えなくなる様子が映っています。
北朝鮮が16日に発射した弾道ミサイルは、午前8時19分ごろ、北海道の渡島大島の西およそ200キロの、日本のEEZ=排他的経済水域の外側の日本海に落下したと推定されています。
防衛省は、撮影された時間や場所などから、北朝鮮が発射した弾道ミサイルに関連していると推定されるとしています。