ラグビー無期限活動停止の日野レッドドルフィンズにけん責処分

合宿先の飲食店でセクハラなどの不祥事があったとして、無期限で活動を停止しているラグビー、リーグワンの日野レッドドルフィンズについて、日本ラグビー協会は、チームが適切に監督をしなかったとして、けん責の処分とすることを決めました。

リーグワンの2部にあたるディビジョン2に所属するレッドドルフィンズは、去年10月、合宿先の大分県別府市の飲食店で、一部の選手やスタッフが酒に酔ってグラスなどを壊したり、店員にセクハラをしたりしたことが先月明らかになり、活動を無期限で停止しています。

チームは今シーズンの残りの試合をすべて辞退していて、来シーズンのディビジョン3へ降格が決まっています。

日本ラグビー協会は15日の理事会でこの問題について話し合い、チームが適切に監督をしなかったとしてレッドドルフィンズをけん責の処分とすることを決め、16日発表しました。

ラグビー協会の岩渕健輔専務理事は「リーグや協会への報告が遅れた一連の対応がスポーツ界に与えた影響と責任を重く受け止め、チームに対しては指導管理体制に猛省を促す」とコメントしています。

レッドドルフィンズの志賀得一部長は「処分を重く受け止め、チームとしてどうすべきだったのか、今後このようなことを起こさないためにはどうすればいいのかを考え、実行していきます。今後の活動は、関係各所と話し合いながら検討を進めているので、方針が決定したら改めて報告します」とのコメントを発表しました。

日本ラグビー協会 チームからの報告遅れ「強く遺憾」

今夜、オンラインで会見した日本ラグビー協会の岩渕健輔専務理事は、チーム側からリーグや協会への報告が遅れたことについて「強く遺憾に思う。リーグワンとともに再発防止はもちろん、報告プロセスの明確化など今後の対策をしっかりやっていく」と話しました。

また、リーグワンの東海林一専務理事は「大変厳粛に受け止めている。今後、再発防止やコンプライアンスの順守などに一層の努力をして信頼回復につなげていきたい」と話しました。