人工衛星の世界最大規模の展示会 米ワシントン

日米両政府が宇宙領域での協力の推進を目指す中、ワシントンで人工衛星の技術や装置を一堂に集めた世界最大規模の展示会が開かれています。

展示会は世界最大規模とされ、アメリカや日本、フランスなど112の国や地域から人工衛星の関連企業など350以上の団体が参加しています。

このうち日本のベンチャー企業は、ロボットアームが取り付けられた衛星の模型を展示しています。

この衛星は動けなくなった衛星にロボットアームを使いドッキングすることで、通信アンテナを正しい方向に向けたり衛星を再配置したりするサービスなどを提供できるということです。

また別の企業は、衛星が観測した海上のデータや画像を、高速通信で地上に送るための中継端末の模型を展示しています。
宇宙領域をめぐっては、日米両政府が協力の推進を目指していて、ことし1月には宇宙空間での攻撃が一定の場合には、日米安全保障条約第5条の適用の対象になりうることを新たに確認しています。

出展した「スカパーJSAT」の米倉英一社長は「今後、宇宙は国防という意味でも重要なトピックになる。われわれの強みやノウハウを訴えていきたい」と話していました。