宇宙飛行士 若田さん「夢のよう」5か月間の宇宙滞在振り返る

国際宇宙ステーションでの長期滞在を終え、今月、地球に帰還した宇宙飛行士の若田光一さんが帰還後、初めての記者会見に臨み「夢のような時間でした」と5か月間の宇宙滞在を振り返りました。

若田光一さんは去年10月から国際宇宙ステーションに滞在し、自身初の船外活動や、今後の月や火星探査を見据えたさまざまな実験に取り組み、日本時間の12日、民間の宇宙船で無事、地球に帰還しました。

若田さんは日本時間の16日、一緒に帰還した3人の宇宙飛行士とともにアメリカ・テキサス州のジョンソン宇宙センターで記者会見に臨みました。

この中で若田さんは「この5か月、本当に夢のような時間でした。とても優秀なクルーと一緒に多くのことが達成できた」と振り返りました。

そして、もう一度、宇宙に行きたいか聞かれると「もちろん行けるなら行きたいですが、次の古川聡飛行士や新しく選ばれた日本の宇宙飛行士の候補を自分の経験を生かしながら支えたい」と話していました。

さらに日本に帰ったあとについて、同僚から「おいしいすしを食べるんでしょう」と聞かれると「ラーメンもいいですね」と笑いながら答えていました。

そのうえで今後の抱負について「どこにいても有人宇宙探査にかかわり続けたいです。国を超えた協力が今後も続き、人類が月や火星へと進出していくことを願っています」と話していました。