
大地震被害のトルコ南部 大雨で14人死亡 仮設住宅流される
先月の大地震で被害を受けたトルコ南部で大雨による洪水が発生し、仮設住宅が流されるなどして14人が死亡しました。トルコの防災当局は今後も大雨による災害が起きるおそれがあるとして、警戒を呼びかけています。
先月6日にトルコ南部で発生した大地震ではトルコ国内で4万8000人以上が死亡したほか、多くの人が住まいを失い、いまもコンテナの仮設住宅やテントなどでの生活を余儀なくされています。
こうした中、地震の被害が大きかった南部のアドゥヤマン県とシャンルウルファ県で15日、大雨による洪水があり、現地当局によりますとコンテナの仮設住宅が流されるなどしてこれまでに14人が死亡したということです。
また、5人の行方が分からなくなっているということで地元当局が捜索を行っています。
現地からの映像では、多くの車が濁流に流されたり、水没した地下道から人々が救出されたりする様子が確認できます。
トルコ政府は家を失った人のためにおよそ32万棟の公営住宅を1年以内に引き渡す計画ですが、地震の被災地では150万人がテントでの避難生活を余儀なくされていて、トルコメディアは「地震のショックも癒えぬうちに、洪水が襲ってきた」と伝えています。
トルコ南部では16日も大雨になるおそれがあり、トルコの防災当局は浸水などの災害への警戒を呼びかけています。