米 2月の小売業の売上高 前月比0.4%減 大きく伸びた1月の反動

アメリカの先月の小売業の売上高は前の月・1月と比べて0.4%減少しました。
大きく売り上げが伸びた1月からの反動で、一転、消費が落ち込む形になりました。

アメリカ商務省が15日発表した先月の小売業の売上高は6978億ドル、日本円で92兆5000億円余りでした。

1月と比べると0.4%減少し2か月ぶりに前の月を下回りました。

内訳は
「家具など」が2.5%、
「外食」が2.2%、
「自動車・自動車部品」が1.8%それぞれ減少した一方、
「インターネット通販」が1.6%、
「ヘルスケア」が0.9%増加しました。

小売業の売上高は1月に3.2%上昇し、個人消費の動向を見極める上で先月の結果が注目されていましたが、大きく伸びた1月の反動で落ち込む形となりました。

長引くインフレや利上げが続く中、消費者が景気の先行きに慎重になっているという見方も出ています。

アメリカでは来週、中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会が金融政策を決める会合を開きます。

FRBがアメリカで相次いだ銀行の破綻を受けて、個人消費や物価の動向、そして利上げによる金融システムへの影響を踏まえ、どういった政策判断を示すかが焦点となっています。