中教審 新会長に「教職員支援機構」理事長の荒瀬克己氏を選出

中教審=中央教育審議会の総会が開かれ、新しい会長に独立行政法人「教職員支援機構」の理事長を務める荒瀬克己氏が選ばれました。

文部科学大臣の諮問機関、中央教育審議会は、今月10日付けで新たなメンバーが任命されたあと、初めてとなる総会を開き、新しい会長に元高校教諭で独立行政法人「教職員支援機構」の理事長を務める荒瀬克己氏を選出しました。

これを受けて、簗文部科学副大臣は「今期はこれまで示された方向性やビジョンを実現に移していく必要がある」と指摘し、
▽ICT=情報通信技術などを活用した学校教育や、
▽少子化が進む中での高等教育の対応、
それに、
▽「人生100年時代」における生涯学習や社会教育の在り方について議論を進めるよう求めました。

これに対し、荒瀬氏は「10年、20年先の未来を見据え、同時に現場の声にしっかり耳を傾けて当事者に寄り添い、丁寧に考える姿勢を大切にしていく」と応じました。

総会のあと、荒瀬氏は記者団に対し「これまでの答申を具体化していくための議論を進め、意見を出していきたい。生の声を聞くことはとても大事で、あちらこちらに出かけてやりとりしながら、考えるためのもとをしっかりと共有したい」と抱負を述べました。