サッカー日本代表 W杯後初のメンバー26人発表 初選出は4人

今月下旬に行われるサッカー日本代表のワールドカップカタール大会後、最初の強化試合に向けたメンバーが発表され、イングランドプレミアリーグで活躍する三笘薫選手など26人が選ばれました。

※記事下部「メンバー一覧」のなかで初選出の4選手について紹介しています。

サッカー日本代表は去年のワールドカップカタール大会後の最初の強化試合として今月24日に東京の国立競技場でウルグアイと、今月28日に大阪市でコロンビアとそれぞれ対戦します。

3年後のワールドカップへの再スタートとなるこの2試合に向けて代表メンバーが15日に発表され、イングランドプレミアリーグのブライトンで今シーズン、リーグ戦6得点を挙げている三笘薫選手やカタール大会で2得点をマークした堂安律選手、それにスペイン1部リーグ、レアルソシエダードでプレーする久保建英選手など26人が選ばれました。26人のうち、カタール大会の代表メンバーが16人を占めました。

また、オーストリア1部リーグでプレーする22歳の中村敬斗選手やJ1 FC東京の左サイドバックを担う21歳のバングーナガンデ佳史扶(カシーフ)選手など4人が初めて選ばれました。

一方、カタール大会でキャプテンを務めた吉田麻也選手や36歳の長友佑都選手などは選ばれませんでした。

メンバー26人一覧

☆は初選出

GK(3人)

シュミットダニエル(31歳 ベルギー・シントトロイデン)
大迫敬介(23歳 サンフレッチェ広島)
谷 晃生(22歳 ガンバ大阪)

DF(9人)

板倉 滉(26歳 独・メンヘングラートバッハ)
冨安健洋(24歳 イングランド・アーセナル)
伊藤洋輝(23歳 独・シュツットガルト)
橋岡大樹(23歳 ベルギー・シントトロイデン)
☆角田涼太朗(23歳 横浜F・マリノス)
身長1メートル85センチの左利きのディフェンダーで、センターバックに加えてサイドバックでもプレーできます。足元の技術を生かして後方から攻撃を組み立てられるのも特長です。角田選手はクラブを通じて「去年のJ1王者の誇りを持って 横浜F・マリノスで得たものをそのまま表現したい。せっかくのチャンスなので思い切りぶつかって自分を出し切りたい」とコメントしています。

瀬古歩夢(22歳 スイス・グラスホッパー)
菅原由勢(22歳 オランダ・AZアルクマール)
☆バングーナガンデ 佳史扶(21歳 FC東京)
フィジカルの強さと豊富な運動量を生かした積極的な攻撃参加を持ち味とする21歳のディフェンダーです。チームでは左サイドバックを担い、去年のワールドカップカタール大会に出場した長友佑都選手などとポジションを争って今シーズンのリーグ戦ここまで4試合すべてで先発出場しています。バングーナガンデ選手はクラブを通じて「自分のプレーを出して爪痕を残してこられるように頑張りたい」とコメントしています。
☆半田 陸(21歳 ガンバ大阪)
主に右サイドバックでプレーしていて1対1の局面に強く、ボールを奪ったあとの攻撃への切り替えも定評があります。半田選手はクラブを通じて「まだ満足いく結果も残せていない中ですごくびっくりしている。代表チームには経験があるサイドバックの選手がいるので、いろいろな話を聞きながら成長していきたい」とコメントしています。

MF/FW(14人)

遠藤 航(30歳 独・シュツットガルト)
伊東純也(30歳 仏・スタッドランス)
浅野拓磨(28歳 独・ボーフム)
守田英正(27歳 ポルトガル・スポルティング)
鎌田大地(26歳 独・フランクフルト)
西村拓真(26歳 横浜F・マリノス)
三笘 薫(25歳 イングランド・ブライトン)
前田大然(25歳 スコットランド・セルティック)
堂安 律(24歳 独・フライブルク)
上田綺世(24歳 ベルギー・セルクルブリュージュ)
田中 碧(24歳 独・デュッセルドルフ)
町野修斗(23歳 湘南ベルマーレ)
☆中村敬斗(22歳 オーストリア・リンツ)
ドリブルの技術や精度の高いシュートを生かした得点能力の高さが持ち味の攻撃的な選手で、今シーズンのリーグ戦では11ゴールをマークしています。森保監督は中村選手について「左のウイングとしてチーム内で存在感を放っており、日本代表でも戦える力をつけてきている。左サイドから得点につながるプレーを期待している」と話しています。

久保建英(21歳 レアルソシエダード)

森保監督「今後に向け積み上げていくうえでのベストなメンバー」

記者会見に臨んだ日本代表の森保一監督は、3年後のワールドカップに向けた再スタートとなる試合のメンバーについて「われわれが今後に向けて積み上げていくうえでベストなメンバーを選んだ」と述べました。

また、ワールドカップカタール大会でキャプテンを務めた吉田麻也選手やベテランの長友佑都選手などが外れたことについては「彼らにはチーム作りで支えてもらい私自身も監督として非常に大きな存在だと感じているが、彼らがいなくなったときにどれだけ日本の力をつけていけるかだ。より選手層を厚く、強くして将来的に最強の日本代表を作っていけるようにしたい」とねらいを話しました。

初めて選ばれた4人の選手については「それぞれチームで存在感を発揮しているし、スペシャルな特長を持っている選手たちだ。経験の浅い、若い選手にも成長していってもらいたい。今回選ばれた選手には代表で存在感をしっかり見せてほしい」と新戦力の台頭に期待していました。