「金」先物価格 最高値更新 米銀行の相次ぐ経営破綻受け

アメリカの銀行の相次ぐ経営破綻を受けて、比較的安全な資産とされる「金」を買う動きが続いています。大阪取引所の金の先物価格は、14日に続いて取り引き時間中の最高値を更新しました。

大阪取引所で取り引きの中心となる「来年2月もの」の金の先物価格は、15日未明に一時、1グラム当たり8225円に上昇しました。

14日の取り引き時間中につけた8185円を上回りました。

日中の取り引きの終値としても、1グラム当たり8202円で最高値になりました。

市場関係者は「アメリカの銀行の相次ぐ経営破綻を受けて、投資家の間にアメリカのFRBの利上げが金融システムに及ぼす影響を懸念する見方が広がり、リスクを回避するため金を買う動きが続いている」と話しています。

また、大手貴金属会社「田中貴金属工業」が15日に発表した金の小売価格も14日より50円高い、1グラム当たり9100円と、3日連続で最高値を更新しました。