蓮池薫さん「解決 今しかないと 北朝鮮に強く伝えなければ」
北朝鮮に拉致され2002年に帰国した蓮池薫さんが新潟市の中学校で講演し、帰国を果たせていない被害者の家族が高齢化していることを踏まえ、「解決するなら今しかないということを北朝鮮に強く伝えなければいけない」と訴えました。
蓮池薫さんは1978年に新潟県の海岸から北朝鮮に拉致され、2002年の日朝首脳会談のあと24年ぶりに帰国しました。
14日、新潟市の新潟明訓中学校で講演した蓮池さんはいまだ帰国を果たせていない被害者の家族が高齢化し健在な親は2人となっている現状に触れ「解決するなら今しかないということを北朝鮮に強く伝えなければいけない。拉致問題が今の問題であることを知ってほしい」と訴えました。
その上で「被害者の家族は肉親が生きていると信じており、それを確認できないもどかしさに苦しんでいる。解決のために力を貸していただきたい」と話し、世論の一層の後押しを求めました。
話を聞いた生徒は「拉致は今も続いている問題であり、解決まで残された時間に限りがあることを感じた」と話していました。
講演のあと蓮池さんは「帰国から20年の節目だった去年は盛り上がりが見えたが、再び静まったらどうしようという焦りがある。解決まで時間がないということを強く感じてほしい」と話していました。