女性の活躍妨げる要因「育児・介護に多く時間」が8割超 内閣府

国の世論調査では、仕事のうえで女性の活躍を妨げる要因の一つが育児・介護などに多くの時間を費やしていることだと答えた人が8割を超え、今後、男性の育児などへの参加には上司などの理解が必要だという意見がおよそ7割に上りました。

内閣府は去年11月からことし1月にかけて、全国の18歳以上の5000人を対象に男女共同参画社会に関する世論調査を行い、57%にあたる2847人から回答を得ました。

この中で「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考え方について尋ねたところ、
▽「賛成」は34%
▽「反対」は64%でした。

一方、「育児や介護、家事などに女性のほうがより多くの時間を費やしていることが職業生活で女性の活躍が進まない要因の一つだと考えるか」と聞いたところ、「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」と答えた人が合わせて84%に上りました。

また、女性の就業に対する考え方を尋ねたところ、「子どもができてもずっと職業を続けるほうがよい」が最も多く60%でした。

一方、今後、男性が育児などに参加していくために必要なのは「職場の上司や周囲の理解を進めること」が最も多く67%でした。

内閣府の担当者は「今回の結果を踏まえ、男女がさらに活躍できる社会に向けて取り組みを進めていきたい」と話しています。