欧州の株式市場 大幅下落 米銀行破綻の影響への警戒感広がる

13日のヨーロッパの株式市場では、アメリカの銀行が相次いで経営破たんした影響が波及することへの警戒感から売り注文が膨らみ、各地で株価は大幅に下落しています。

主な市場の代表的な株価指数は日本時間の午後8時時点で先週末の終値と比べて
▽ドイツのフランクフルト市場でおよそ2.1%下落しているほか
▽フランスのパリ市場でおよそ1.9%
▽イギリスのロンドン市場でもおよそ1.6%
それぞれ下落しています。

アメリカの銀行が相次いで経営破たんしたことを受け、投資家がリスクを避けようとする動きを強め、売り注文が膨らんでいる形です。

市場関係者は「アメリカの財務省などがすべての預金者を保護すると発表したが、ヨーロッパは過去に債務危機を経験したことなどもあって影響が波及することへの警戒感が広がっている」と話しています。

一方、ロンドン外国為替市場では投資家がリスクを避けようとドルを売って円を買う動きを強め、円相場はおよそ1か月ぶりに一時、1ドル=132円台まで値上がりしました。