米韓合同軍事演習きょうから 北朝鮮さらなる挑発の可能性も
朝鮮半島有事を想定したアメリカ軍と韓国軍による定例の合同軍事演習が13日から始まり、春の演習としては5年ぶりに大規模な野外機動訓練が再開されます。北朝鮮はこれに強く反発していて、さらなる挑発に出る可能性もあります。
アメリカ軍と韓国軍は、朝鮮半島有事を想定して「フリーダム・シールド=自由の盾」と名づけた定例の合同軍事演習を13日午前0時から開始し、演習は今月23日まで11日間の日程で行われます。
ユン・ソンニョル(尹錫悦)政権の発足後初めてとなる春の演習では、前の政権で見合わされていた大規模な野外機動訓練が5年ぶりに再開されます。
韓国の通信社、連合ニュースによりますと、演習では上陸訓練を含むおよそ20の訓練が行われ、これと合わせて、アメリカ軍の原子力空母や原子力潜水艦も展開するとみられるということです。
韓国軍は「北の核・ミサイルの高度化や、変化する安全保障環境を反映した想定で、対応能力をさらに強化していく」としています。
一方で、韓国の情報機関は、北朝鮮が来月にかけて、大規模な軍事訓練を行うとともに固体燃料式の新型ICBM=大陸間弾道ミサイルを初めて発射する可能性があるとの見方を示しています。
北朝鮮は演習に強く反発していて、朝鮮労働党の中央軍事委員会の拡大会議で「戦争抑止力を攻勢的に活用するための重大な実践的措置を決定した」と12日に発表したばかりで、さらなる挑発に出る可能性もあります。