Jリーグ あす以降 声出しでマスクする? 観客の意見分かれる

サッカーJリーグが声出し応援をする際に求めていた新型コロナ対策のマスクの着用について、13日以降の試合は個人の判断に委ねられます。
12日、試合会場を訪れた観客に次の試合からマスクを着用するかどうか聞いたところ、意見は分かれました。

Jリーグは、観客が声出し応援をする際、12日の試合までは周りの人との距離が2メートル以上ある場合を除き、マスクの着用を求めています。ただ、政府の方針を受けて、13日以降の試合については個人の判断に委ねることにしています。

12日、東京 調布市の味の素スタジアムで行われたJ1のFC東京と横浜FCの試合を訪れた観客に、次の試合からマスクを着用するかどうか聞いたところ、意見は分かれました。

このうち、40代の男性は、「選手たちに、マスクなしで大きな声を届けられるのでうれしい。楽しい日常が戻ってくる」と話しました。

また、17歳の息子と訪れた40代の男性は、「マスクをしたまま声を出すのは息苦しい。次の試合からはマスクを外して全力でチームのために声をからしたい」と話し、マスクなしで声出し応援をする考えを示しました。

一方、感染対策として、これまでどおりマスクを着けて声出し応援をしたいという声も聞かれました。

FC東京のサポーターの男性は、「予防の意味で、自分の判断としてマスクをしながら観戦し声を出したい」と話しました。

横浜FCサポーターの女性は、「やっと元に戻ってきてうれしいが、仕事が医療・福祉系なので、まだ怖いという感じはする。マスクを着けながら大声を出して応援したい」と話していました。

プロ野球は個人判断に委ねることがベースの方針

プロ野球では、先月下旬のオープン戦から各球団ともマスクを着用することを条件に、声を出しての応援などを認めていましたが、政府が13日から新型コロナ対策としてのマスクの着用を個人の判断に委ねる方針を決めたことを受け、プロ野球の各球団は改めて対応を検討しています。

NPB=日本野球機構は今月6日に、観客のマスクの着用は、個人の判断に委ねることがベースになるという方針を12球団に伝えたうえで、「球団・球場によって取り決めや判断が分かれる可能性がある」という認識を示しています。

このうちDeNAは、14日に横浜スタジアムで行われる阪神とのオープン戦から、観客がマスクを着用しなくても球場に入場ができ、声を出しての応援も可能になると発表しました。

そして、マスクを着用するかどうかは観客の判断によるとして、着用することや外すことを周りの人に強要しないよう呼びかけています。

また、手や指の消毒や、密を避けることなどの基本的な感染対策は継続し、一部のスタッフは引き続き、マスクを着用するとしています。