李強氏は、江蘇省や上海市のトップなどを歴任したあと、去年10月の共産党大会を経て、最高指導部の政治局常務委員に抜てきされました。
李強氏は、習主席が浙江省のトップを務めていた当時、省の幹部らの取りまとめを行う秘書長を務めるなど、習主席に近いとされています。
中国の首相は、副首相を経験してから選出されるのが慣例でしたが、李強氏は副首相を務めておらず、「ゼロコロナ」政策の影響などで停滞した経済をどう立て直すのか、手腕が問われることになります。
一方、全人代は12日、副首相や閣僚などを選出する予定で、筆頭副首相には、党序列6位の丁薛祥政治局常務委員が、経済運営を担う劉鶴副首相の後任には国家発展改革委員会トップの何立峰主任が、就任するという見方が出ています。

中国 新首相の李強氏 停滞した経済立て直しの手腕問われる
中国の全人代=全国人民代表大会は11日、李克強首相の後任の新しい首相に習近平国家主席に近いとされる、李強氏を選出しました。李強氏は「ゼロコロナ」政策の影響などで停滞した経済をどう立て直すのか、手腕が問われることになります。
中国で開かれている全人代は、11日に開かれた全体会議で、2期10年務めた李克強首相の後任の新しい首相に共産党序列2位の李強氏を賛成多数で選出しました。
