東日本大震災12年 地震は減少傾向続くも注意を 気象庁

東日本大震災が発生した2011年から去年までに東北沖の巨大地震の震源域やその周辺で観測された地震の回数は年々、緩やかな減少傾向が続いています。一方、去年3月にはマグニチュード7クラスの地震が発生するなど沿岸部では依然として活発な領域があるとして、気象庁は注意を呼びかけています。

気象庁によりますと、東日本大震災が発生した▽2011年3月11日から去年12月までに東北沖の巨大地震の震源域やその周辺で発生した震度1以上の揺れを観測した地震は1万5603回となっています。

このうち▽去年1年間では522回でした。

震度1以上を観測した地震を推移を年ごとにみますと、
▽巨大地震が発生した2011年はおよそ7600回、
▽よくとしの2012年は1800回余りと、
増減を繰り返しながら緩やかに減少する傾向となっています。

また地震の規模でみると、マグニチュード4以上の地震の回数は去年までに8800回発生し、去年1年間では247回でした。

震災前、2010年までの10年間の年平均(138回)と比べると依然として多い状態が続いています。

地震の回数が減少する傾向にありますが、時折、規模の大きな地震が発生しています。

去年3月には福島県沖を震源とするマグニチュード7.4の地震が発生し、宮城県と福島県では最大で震度6強の激しい揺れを観測したほか、沿岸には津波注意報が出されました。

政府の地震調査委員会の長期評価では、東北から関東の沖合にかけての「日本海溝」沿いの領域では、今後30年以内にマグニチュード7クラスの大地震が発生する確率が高いとしています。

気象庁の宮岡一樹地震情報企画官は「巨大地震から12年が経過し、地震活動は徐々に低下してきているものの、おととし、去年とマグニチュード7クラスの地震が発生するなど、沿岸部には活発な領域もある。東北地方はもともと地震活動が活発なので棚を固定するなどふだんから強い揺れへの備えを進めるとともに、津波からの避難の方法も確認してほしい」と話しています。