
東日本大震災から12年 関連死含む死者と行方不明者 2万2215人
東日本大震災の発生から11日で12年になります。長引く避難生活で体調が悪化して死亡する、いわゆる「震災関連死」に認定された人は、これまでに3792人に上り、去年の同じ時期より6人増えました。「震災関連死」も含めた東日本大震災による死者と行方不明者は、2万2215人となっています。
「震災関連死」は、避難生活で持病が悪化したりストレスで体調を崩したりして死亡した場合に、自治体が設置する審査会が認定するもので、認められた場合には遺族に「災害弔慰金」が支払われます。
NHKが復興庁と各県に取材したところ、東日本大震災の発生からこれまでに「震災関連死」と認定されたのは全国で3792人に上っています。
県別に見ると、
▽福島県が2335人と最も多く、
次いで、
▽宮城県が931人、
▽岩手県が470人、
▽茨城県が42人、
▽千葉県が4人、
▽神奈川県と長野県がそれぞれ3人、
▽山形県が2人、
▽埼玉県と東京都がそれぞれ1人となっています。
▽福島県では4人、
▽宮城県では2人、
それぞれ去年の同じ時期より増えました。
震災から10年以上たっても、福島県を中心に震災関連死に認定される人は増えていて、長期化する避難生活での疲労やストレスなどが健康の状態に深刻な影響を及ぼしています。
警察庁によりますと、
▽地震や津波の被害などで亡くなった人は1万5900人、
▽行方不明者は2523人となっていて、
今回の「震災関連死」と合わせると、東日本大震災による死者と行方不明者は合わせて2万2215人に上っています。