福島 二本松 工場でガス爆発か 4人けがうち1人重傷

10日午後、福島県二本松市の工場で「ガス爆発があった」と通報があり、4人がやけどなどのけがをして病院に搬送されました。このうち1人は重傷とみられるということです。

午後3時前、二本松市高平の「東北東海」の工場で「ガス爆発があった」と消防に通報がありました。

警察や消防によりますと、4人がやけどなどのけがをして病院に搬送されました。いずれも搬送時には意識があり、このうちの1人は重傷とみられるということです。

このほかの従業員は避難して無事とみられるということです。

二本松市によりますと、この工場にはおよそ45人が勤務していて、ガスライターやカセットボンベなどの製品を作っているということです。

現場はJR二本松駅から西に2キロほどのところで、近くに山林が広がる地域で、消防による消火活動が現在も続いています。

上空からの映像では

午後4時すぎにNHKのヘリコプターが二本松市の上空から撮影した映像では、建物から黒や白の煙が高く上がっている様子が確認できます。

建物の中ではオレンジ色の炎が上がっているほか、外には割れた窓ガラスや金属の支柱のようなものが散乱している様子が見られました。

消防が建物の外からホースなどを使って消火にあたっています。

従業員「ドーンという爆発音」

工場で働く従業員は「ドーンという爆発音がしました。そのあとすぐに避難したので詳しい状況は分かりませんが、下のほうで炎が見えました」と話していました。

また、近くに住む40代の男性は「爆発音がした直後は混乱した様子で、従業員が歩いて坂を下っているのを見ました。火は見えませんでしたが、黒煙が上がっているのが見えました」と話していました。