“特別支援学校と小中高一体的に運営” モデル校創設案 文科省
障害のあるなしにかかわらず子どもたちが一緒に学ぶ環境を広げようと、文部科学省は、特別支援学校と小中学校や高校のいずれかを一体的に運営するモデル校を創設する案を有識者会議で示しました。
障害のある子どもに対する日本の教育制度について、国連の障害者権利委員会は去年9月、「分離された特別教育が永続し、通常の環境での教育を利用しにくくしている」と指摘し、障害のない子どもと一緒に学ぶ取り組みを求める勧告を出しました。
こうした状況などを受け、文部科学省の有識者会議で9日、報告書の案が示されました。
この中では、特別支援学校と小中学校や高校のいずれかを一体的に運営するモデル校を創設し、障害のあるなしにかかわらず子どもたちが一緒に学ぶ状況を目指すべきだと提言しています。
具体的には、特別支援学校を含めた2つ以上の学校が連携し、交流や共同学習などを行って教育の成果を高めていくことを想定しています。
報告書は今月中にもまとめられる予定で、モデル校の事業について、文部科学省は早ければ再来年度からの実施を目指しています。