日銀黒田総裁 任期中最後の決定会合へ 金融緩和策の総括が焦点

日銀は9日から2日間、金融政策決定会合を開き、今の大規模な金融緩和策の効果や影響を議論します。今回は、黒田総裁にとって任期中、最後の会合で、10年にわたる金融緩和策をどう総括し新しい体制に引き継ぐかが焦点となります。

日銀は去年12月の会合で、長期にわたる金融緩和策の副作用として課題になっていた金利水準のゆがみを是正するため、政策を修正し、長期金利の変動幅の上限を引き上げました。

市場には、日銀がさらに金融政策を修正するのではないかとの思惑もあって、長期金利に上昇圧力がかかったままで、今回の会合では今の緩和策が金融市場や経済に及ぼしている効果や影響を議論します。

また、ことしの春闘の交渉が本格化し、賃上げに前向きな企業が増えている中で、賃金上昇を伴った2%の物価安定目標に近づいているかどうかについても議論する見通しです。

今回の会合は、来月8日に任期を終える黒田総裁にとって最後の会合となります。

会合では、黒田総裁が10年にわたって推し進めてきた大規模な金融緩和策をどのように総括し、新しい体制に引き継ぐかが焦点となります。

一方、政府が黒田総裁の後任として国会に人事案を提示している経済学者の植田和男氏は、先月行われた国会の所信聴取で、2%の物価安定目標の実現を目指す今の日銀の路線を踏襲し、緩和を継続する姿勢を示しています。