
政府 「政労使会議」15日開催へ調整 “賃上げへ環境整えたい”
春闘が本格化する中、政府は、賃上げに向けた環境を整えたいとして、経済界、労働界との3者による「政労使会議」を来週15日に開催する方向で調整を進めていることを明らかにしました。
岸田政権が、物価の上昇を上回る賃上げの実現を掲げる中、ことしの春闘が大企業を中心に本格化していて、来週15日には、集中回答日が予定されています。
松野官房長官は8日午前の記者会見で、その集中回答日の15日に合わせて、政府と経済界、労働界の3者による「政労使会議」を開催する方向で調整を進めていることを明らかにしました。
政府としては、このタイミングの開催を通じて、社会全体の賃上げの機運を高め、その後の中小企業の賃金交渉にも波及させるねらいがあります。
松野官房長官は「賃上げを進めるにあたり、経済界、労働界とのコミュニケーションをとりながら進めていくことは大切だ。政府としては、目下の物価高に対する最大の処方箋は物価上昇に負けない継続的な賃上げを実現することだと考えている。春闘に関しては、最大限の賃上げを期待したい」と述べました。