気象・災害
鹿児島 諏訪之瀬島 噴火警戒レベル「3」に引き上げ
鹿児島県十島村の諏訪之瀬島で爆発的な噴火が増加し、5日までの5日間で合わせて25回に達しました。気象台は改めて火口周辺警報を発表し、諏訪之瀬島の噴火警戒レベルをレベル3の「入山規制」に引き上げて、火口からおおむね2キロの範囲で大きな噴石に警戒するよう呼びかけています。
鹿児島地方気象台の観測によりますと、5日午前6時20分ごろ、諏訪之瀬島の御岳で爆発的な噴火が起き、噴煙が火口から500メートルまで上がりました。
これで今月1日から5日までの5日間で爆発的な噴火の回数が合わせて25回に達したことから、気象台は午前6時40分、諏訪之瀬島に改めて火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルをレベル2の「火口周辺規制」からレベル3の「入山規制」に引き上げました。
気象台は、御岳火口からおおむね2キロの範囲で大きな噴石に警戒するよう呼びかけています。
諏訪之瀬島では噴火活動が低調になったなどとして、ことし1月に噴火警戒レベルが2に引き下げられていました。
これで今月1日から5日までの5日間で爆発的な噴火の回数が合わせて25回に達したことから、気象台は午前6時40分、諏訪之瀬島に改めて火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルをレベル2の「火口周辺規制」からレベル3の「入山規制」に引き上げました。
気象台は、御岳火口からおおむね2キロの範囲で大きな噴石に警戒するよう呼びかけています。
諏訪之瀬島では噴火活動が低調になったなどとして、ことし1月に噴火警戒レベルが2に引き下げられていました。
政府 危機管理センターに「情報連絡室」設置
鹿児島県十島村の諏訪之瀬島の火山活動に関して、政府は5日午前6時40分、総理大臣官邸の危機管理センターに「情報連絡室」を設置し、情報収集と警戒にあたっています。
諏訪之瀬島とは
鹿児島県十島村の諏訪之瀬島は種子島や屋久島の南西にあり、トカラ列島のほぼ中央に位置する周囲27キロほどの火山島です。
十島村によりますと、ことし1月末時点で、島には38世帯79人が住んでいます。
島のほぼ中央には標高799メートルの御岳があり、長期間にわたって噴火を繰り返しています。
住民はこの御岳から南に4キロほど離れた元浦港の周辺に暮らしています。
村役場は島から200キロ以上離れた鹿児島市にあり、週に2回、村が運営するフェリーが運航しています。
十島村によりますと、ことし1月末時点で、島には38世帯79人が住んでいます。
島のほぼ中央には標高799メートルの御岳があり、長期間にわたって噴火を繰り返しています。
住民はこの御岳から南に4キロほど離れた元浦港の周辺に暮らしています。
村役場は島から200キロ以上離れた鹿児島市にあり、週に2回、村が運営するフェリーが運航しています。
最近の噴火活動
最近では噴石を飛散させる爆発的な噴火が相次いでいて、おととし10月26日には大きな噴石が、火口の中心から1.9キロまで飛んだのが確認されました。
また同じ年の9月26日には噴煙の高さが火口から5400メートルと、気象庁が2003年に観測を始めてから最も高く上がったことが確認されました。
おととし1年間の爆発的な噴火の回数は過去最多の2015回に上り、噴火警戒レベルはたびたび「2」から「入山規制」を示す「3」に引き上げられました。
去年は9月に爆発的な噴火が増加し、噴火警戒レベルが「3」に引き上げられましたが、ことし1月には爆発的な噴火が減少し、噴火活動は低調になったなどとして「火口周辺規制」を示す「2」に引き下げられていました。
また同じ年の9月26日には噴煙の高さが火口から5400メートルと、気象庁が2003年に観測を始めてから最も高く上がったことが確認されました。
おととし1年間の爆発的な噴火の回数は過去最多の2015回に上り、噴火警戒レベルはたびたび「2」から「入山規制」を示す「3」に引き上げられました。
去年は9月に爆発的な噴火が増加し、噴火警戒レベルが「3」に引き上げられましたが、ことし1月には爆発的な噴火が減少し、噴火活動は低調になったなどとして「火口周辺規制」を示す「2」に引き下げられていました。
過去の噴火活動
気象庁によりますと、江戸時代の1813年に起きた大規模な噴火では、火砕流や流出した溶岩が海岸まで到達したことに加えて山体崩壊も起き、当時の島民は全員避難して70年後の1883年まで無人島になりました。
また1884年の噴火でも溶岩流が海にまで達し、噴火活動は翌年まで続いたほか、1956年からは毎年噴火を繰り返しています。
また1884年の噴火でも溶岩流が海にまで達し、噴火活動は翌年まで続いたほか、1956年からは毎年噴火を繰り返しています。