徳島 春を告げる鳴門の「渦開き」 鍵投げ入れ観光シーズン祝う

豪快な渦潮で知られる徳島県の鳴門海峡で、渦潮に鍵を投げ入れて観光シーズンの幕開けを祝う「渦開き」が行われました。

「渦開き」は、大潮で大きな渦潮が見られる春の時期に合わせて鳴門市の観光協会などが毎年、行っていましたが、去年までの2年間は新型コロナの影響で中止されていました。

4日は、一般の観光客と一緒に観光協会の関係者などが船に乗り込み、今シーズンの航海安全を願って船の上で神事が行われました。
船が鳴門海峡に到着すると、鳴門市の観光大使と海峡を挟んだ隣の兵庫県の淡路島の観光大使が、長さおよそ1.8メートルの鍵を渦に投げ入れ、春の観光シーズンの到来を祝いました。
4日は、直径10メートルを超える渦潮がみられ、観光客が船の上から写真や動画を撮って雄大な光景を楽しんでいました。

香川県から家族旅行で来た小学生は「大きな渦がぐるぐる巻いているのがすごかった。見られてうれしいです」と話していました。

岡山県から来たカップルは「すごく大きくて、自然の雄大さを実感しました。鳴門と言えば渦潮だと思って見に来たので、良い天気に恵まれてよかったです」と話していました。