
現役世代が支払う介護保険料 4月以降 過去最高に 厚労省推計
40歳から64歳までの現役世代が支払う介護保険料は、ことし4月以降、ひと月当たりの平均で6200円余りと現在より100円余り増え、これまでで最も高くなることが厚生労働省の推計で分かりました。
介護保険制度では、高齢者などが利用する介護サービスにかかる費用は公費のほか、40歳から64歳までの現役世代が支払う保険料、それに65歳以上の高齢者が支払う保険料などでまかなっています。
このうち、40歳から64歳までの現役世代が支払う保険料について厚生労働省が推計したところ、ことし4月からはひと月当たりの平均で6216円と現在より111円増え、これまでで最も高くなることが分かりました。
原則として事業主などが半額を負担し、実際に支払う保険料の額は収入などによって異なります。
急速な高齢化で介護が必要な高齢者が増えるのに伴って介護サービスにかかる費用は増え続けていて、現役世代の保険料は制度が始まった23年前の3倍近くに上っています。
こうした中、厚生労働省は65歳以上の高齢者が支払う介護保険料についても3年に一度の見直しに向けた検討を行っていて、ことし夏までに結論を出すことにしています。