
インフルエンザ やや減少も「注意報レベル」5週連続で上回る
全国のインフルエンザの患者数は、先月26日までの1週間では、推計でおよそ31万9000人と、前の週と比べてやや減少しました。ただ、1医療機関当たりの患者数は、大きな流行が起きる可能性があるとされる「注意報レベル」の水準を5週連続で上回っていて、専門家は引き続き注意を呼びかけています。
国立感染症研究所などによりますと、先月26日までの1週間に、全国およそ5000か所の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は、前の週から6228人減って5万5873人でした。
1医療機関当たりの1週間の患者数は11.32人で2週連続で前の週を下回っているものの、「注意報レベル」の水準の10人を5週連続で上回っています。
また、ここから推計される全国の1週間の患者数は、およそ31万9000人となっています。
1医療機関当たりの、1週間の患者数は、
▽石川県が48.17人
▽岩手県が41.37人
▽福井県が33.16人で、
「警報レベル」の30人を超えていて、
このほか、
▽富山県が29.85人
▽京都府が18.89人
▽佐賀県が17.72人
▽大分県が17.40人などと、
21の道府県で「注意報レベル」の10人以上となっています。
感染症に詳しい東邦大学の舘田一博教授は「全国的には流行のピークが過ぎたように見えるが、一部の地域では警報レベルの水準が続いていて、まだ注意が必要だ」と話しています。