ジャズ界の巨匠 ウェイン・ショーターさん死去 89歳

ジャズの即興演奏での多彩な表現に加え、新しい音楽の創造にも貢献した、アメリカのサックス奏者で作曲家のウェイン・ショーターさんが亡くなりました。89歳でした。

1933年に、アメリカ東部のニュージャージー州で生まれたショーターさんは、1960年代、当時のジャズ界をけん引していたトランペット奏者マイルス・デイビスのバンドに参加したことで注目を集め、サックス奏者として、ジャズの即興演奏での表現の幅を広げていきます。

そして、1970年代から1980年代には、フュージョンと呼ばれる音楽ジャンルを代表するグループ、「ウェザー・リポート」のメンバーとして活躍します。

ロックやラテン音楽の要素を導入したサウンドは大きな注目を集め、グループは、アメリカ音楽界で最高の栄誉とされるグラミー賞も受賞します。

その後も、ショーターさんはジャズ界の巨匠の1人として、世界各地で演奏を続け、日本での公演もたびたび行っていましたが、2日、ロサンゼルスで亡くなりました。89歳でした。

マイルス・デイビスのバンドで一緒に演奏していたピアニストのハービー・ハンコックさんは、ソーシャルメディアに「彼はサックス奏者、作曲家として頂点にいました。寂しさを感じています」などと投稿しています。