タンチョウ 恋の季節迎え求愛のダンス舞う 北海道 鶴居村

北海道東部の鶴居村で国の特別天然記念物のタンチョウが恋の季節を迎え、求愛のダンスを舞う姿が見られています。

国の特別天然記念物、タンチョウは春の繁殖期を前に2月から3月にかけて恋の季節を迎え、求愛行動をとります。

北海道内でも有数のタンチョウの越冬地、鶴居村にある給餌場では2日午前9時ごろ、およそ120羽のタンチョウが餌を求めて近くのねぐらから集まってきました。

給餌場ではオスとメスが一緒に甲高い声で鳴き交わしたり、向かい合って大きく翼を広げて首を曲げ伸ばししたりジャンプしたりして求愛のダンスを舞う姿が見られました。

雪原の中、タンチョウが優雅に舞う姿はこの時期の風物詩で、写真に収める人の姿も見られました。

タンチョウを見に来た70代の男性は「求愛ダンスのときにあいさつをするような姿が好きになりました。かわいく見えて愛おしいです」と話していました。

今シーズンは、鳥インフルエンザの影響で給餌量を制限していたことや気温が低かったことから、タンチョウの一日の最大飛来数は昨シーズンに比べておよそ40羽ほど減ったということです。

「鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ」の原田修チーフレンジャーは「タンチョウは鳴き合いをしたり、家族単位で行動したりするとても人間らしい魅力あふれる鳥なので、事前にネイチャーガイドに話を聞いて楽しんでほしい」と話していました。