若田光一さん「選抜の2人は月探査の機会もあり うらやましい」
国際宇宙ステーションに滞在中の宇宙飛行士、若田光一さんが宇宙からの記者会見に臨み、新たに選抜試験で選ばれた2人の日本人宇宙飛行士の候補に対し「宇宙のフロンティア開拓への貢献を期待しています」とエールを送りました。
去年10月から、ISS=国際宇宙ステーションに滞在している若田光一さんは、船外活動を2度、行ったほか、今後の月や火星探査を見据えたさまざまな実験に取り組んできました。
若田さんは日本時間の2日、記者会見に臨み、28日、JAXA=宇宙航空研究開発機構の宇宙飛行士の候補として、諏訪理さんと米田あゆさんの2人が選ばれたことについて「ニュースを見てとても興奮しました。2人とも能力が高く、経歴も興味深いので、一緒に仕事ができるのを楽しみにしています」と述べました。
そして「2人には月探査の機会もあり、うらやましい。私も経験を伝え、サポートしたいです。これから世界中のすばらしい仲間とともに、宇宙のフロンティア開拓に貢献されることを期待しています」とエールを送りました。
また現在、59歳の若田さんは、これまでを振り返って「フライトのたびに『今回が最後かも』と思っていましたが、5回も飛べて本当に幸運でした。組み立て段階からISSの進化を見てきましたが、いまは月や火星に行くためのさまざまなデータを集めるまでになりました」と笑顔で話していました。