「白線流し」 卒業生たちが自分たちの判断でマスク着用で実施

卒業式でのマスク着用を緩和する考え方が示された一方、岐阜県高山市の斐太高校では、卒業生たちが自分たちの判断で伝統の「白線流し」をマスクを着用して行いました。

「白線流し」は、卒業生が制帽の白線を学校の前の川に流していた旧制中学時代の行事を受け継ぎ、斐太高校で80年余り続く卒業の行事です。

1日は、4年ぶりに在校生が見守る中で白線流しが行われ、マスクを着用した卒業生229人は川岸に並んで、女子生徒はセーラー服の白いスカーフを、男子生徒は制帽の白線にちなんだ白いひもをそれぞれ結んで川に流していきました。

白線流しは屋外での行事ですが、流す時、卒業生どうしの距離が近くなることなどから、卒業生たちは自分たちの判断で全員がマスクを着用したということです。

卒業生たちは、学級ごとに担任教諭の似顔絵や名前を書いた横断幕を掲げ、「3年間ありがとう」などと声をかけながら白線流しをして、学びやとの別れを惜しんでいました。
卒業生たちは「白線流しに憧れて入学したので、すごく感動しています。周りの人に感謝を伝えたいし、卒業してもつながっていきたい」とか、「新型コロナの影響で制約がありましたが、振り返るととても有意義な3年間でした。友情は不変だと誓いあいました」などと話していました。