去年1年間 ホテルなどの宿泊者数 コロナ感染拡大前の7割に回復

去年1年間の国内のホテルなどの宿泊者が新型コロナの感染拡大前の7割の水準まで回復しました。全国旅行支援や水際対策の緩和が後押ししました。

観光庁によりますと、去年1年間に国内のホテルや旅館などを利用した宿泊者は、速報値で延べ4億5397万人となりました。

前の年と比べて42%増加し、感染拡大前の2019年と比べても、76%の水準まで回復しました。

このうち、日本人の宿泊者は、旅行代金の割り引きが受けられる「全国旅行支援」が始まった去年10月以降に大幅に増加し、前の年よりも39%多い、延べ4億3721万人となっています。

また、外国人の宿泊者は、前の年と比べて3.8倍多い、延べ1676万人でした。

コロナ禍前の同じ月よりも90%以上落ち込んでいた9月までから一転し、10月以降は、水際対策の緩和によって大幅に回復しました。

ことしに入ってからも外国人の宿泊者の増加は続いていますが、その一方で、日本人の宿泊者については、全国旅行支援が順次終了する4月以降の動きがどうなるかが焦点となります。