花森弘卓被告(26)は、おととし8月、東京 港区の地下鉄 白金高輪駅で知人の男性に硫酸をかけ、顔などに全治3か月のけがをさせたとして、傷害の罪などに問われ、検察は懲役6年を求刑していました。
28日の判決で、東京地方裁判所の野村賢裁判長は、「硫酸を濃縮して精製し、ウェブサイトに掲載された情報から被害者の勤務先を突き止めるなど周到な準備を重ねたうえで、いきなり硫酸をかけて立ち去った。強固な意思で犯行を計画し、実行した」と指摘しました。
そのうえで「被害者からねらわれていると思い込んで不安になるなど、自閉スペクトラム症の特性の影響が考えられるが、悪質な犯行で、実刑をもって臨まざるをえない」として、懲役3年6か月を言い渡しました。

東京 地下鉄駅の硫酸事件 被告に懲役3年6か月の実刑判決
おととし、東京 港区の地下鉄の駅で、知人の男性に硫酸をかけて大けがをさせたとして傷害の罪などに問われた被告に、東京地方裁判所は「悪質な犯行で、実刑をもって臨まざるをえない」として、懲役3年6か月の実刑判決を言い渡しました。
