
ウクライナの避難学生 日本語学校と学費支払いでトラブルに
ウクライナから避難し、前橋市の日本語学校で学ぶ学生が、学費の支払いをめぐって、学校側とトラブルになっています。ウクライナの学生は「無料と聞いていた期間も含めて学費の支払いを求められた」と主張している一方、学校側は「無料としていたのは、学生の生活が自立するまでの期間だと説明してきた」としています。
前橋市の学校法人「NIPPON ACADEMY」は、ウクライナから避難してきた学生およそ40人を受け入れ、このうち16人と、学費の支払いをめぐってトラブルになっています。
学生たちは、学校側から、行政の支援を前提に、学費が一定期間、無料だとする説明を来日前に受けたにもかかわらず、来日後は無料と聞いていた期間も含めて、学費の支払いを求められたとしています。
27日、群馬県庁で記者会見を開いたウクライナ人学生のルニン・ヴラディスラヴさんは「学校側には約束を果たしてほしい」と主張しました。
この問題で学校側は、先週、NHKの取材に対して、学生の自立を図るため、当初からアルバイト先の紹介などの支援を行ってきたとしたうえで、「学費を無料としていたのは、学生の生活が自立するまでの期間だと説明してきた」と反論しています。

また、学校法人の清水澄理事長が先週開いた記者会見の中で、「ウクライナの人たちの支援の状態は、はっきり言って難民貴族だ」などと発言したことに対し、ルニンさんは27日の会見で「確かに私たちは、日本社会でよく扱われているが、今回は侮辱のために使われた」などと話していました。