オミクロン株「XBB1.5」 重症度“変化なし”か 米CDC初期分析

アメリカで急速に広がるオミクロン株「XBB.1.5」について、感染した場合の重症度は直前まで主流だった「BQ.1」系統と変わらないとみられるとする初期の分析を、アメリカCDC=疾病対策センターが公表しました。

新型コロナウイルスのオミクロン株「XBB.1.5」は、去年12月ごろからアメリカで急速に広がり、最近では国内で新たに感染した人の8割に上ると推計されています。

CDCは、去年11月からことし1月の間にニューヨーク市で新型コロナに感染した人のうちおよそ9100人について、「XBB.1.5」と、直前まで主流だった「BQ.1」系統で、患者の状況を調べた報告書を公表しました。

それによりますと、感染した人のうち入院した人の割合は
▽「XBB.1.5」で7.3%、
▽「BQ.1」系統で6.4%となりました。

また死亡した人の割合は、
▽「XBB.1.5」で0.8%、
▽「BQ.1」系統で0.6%となり、
いずれも大きな差はなかったとしています。

こうしたことから報告書は、初期の分析として「XBB.1.5」が直前まで主流だった変異株と比べ、「感染した場合の重症度におおむね差はないとみられる」と結論づけています。