新型コロナ新規感染者数 1週間平均 前週比0.68倍 6週連続減少

新型コロナウイルスの新規感染者数を1週間平均で比較すると、全国では前の週の0.68倍と6週連続で減少傾向が続き、すべての都道府県で、前の週より少なくなっています。

NHKは厚生労働省が発表した感染者数をもとに、1週間平均での新規感染者数の傾向について前の週と比較してまとめました。

全国

▽今月9日までの1週間では前の週の0.73倍
▽今月16日は0.66倍
▽今月23日まででは0.68倍と
6週連続で減少傾向が続いています。

一日当たりの全国の平均の新規感染者数は、先週より7000人余り少ないおよそ1万6000人で、すべての都道府県で6週連続で前の週より少なくなっています。

鳥取県

人口当たりの感染者数が最も多いのは鳥取県で、人口10万当たり172.93人となっています。

新規感染者数を1週間平均で比較すると、
▽今月9日までの1週間は前の週の0.81倍
▽今月16日は0.74倍
▽今月23日まででは0.78倍で
一日当たりの新規感染者数はおよそ137人になっています。

1都3県

【東京都】
▽今月9日までの1週間は前の週の0.65倍
▽今月16日は0.63倍
▽今月23日まででは0.71倍で
一日当たりの新規感染者数はおよそ1091人となっています。

【神奈川県】
▽今月9日までの1週間は前の週の0.72倍
▽今月16日は0.60倍
▽今月23日まででは0.66倍で
一日当たりの新規感染者数はおよそ780人となっています。

【埼玉県】
▽今月9日までの1週間は前の週の0.71倍
▽今月16日は0.61倍
▽今月23日まででは0.68倍で
一日当たりの新規感染者数はおよそ622人となっています。

【千葉県】
▽今月9日までの1週間は前の週の0.67倍、
▽今月16日は0.60倍、
▽今月23日まででは0.61倍で
一日当たりの新規感染者数はおよそ519人となっています。

関西

【大阪府】
▽今月9日までの1週間は前の週の0.74倍
▽今月16日は0.65倍
▽今月23日まででは0.66倍で
一日当たりの新規感染者数はおよそ1013人となっています。

【京都府】
▽今月9日までの1週間は前の週の0.76倍
▽今月16日は0.62倍
▽今月23日まででは0.65倍で
一日当たりの新規感染者数はおよそ266人となっています。

【兵庫県】
▽今月9日までの1週間は前の週の0.72倍
▽今月16日は0.66倍
▽今月23日まででは0.67倍で
一日当たりの新規感染者数はおよそ730人となっています。

東海

【愛知県】
▽今月9日までの1週間は前の週の0.73倍
▽今月16日は0.64倍
▽今月23日まででは0.60倍で
一日当たりの新規感染者数はおよそ867人となっています。

【岐阜県】
▽今月9日までの1週間は前の週の0.80倍
▽今月16日は0.71倍
▽今月23日まででは0.68倍で
一日当たりの新規感染者数はおよそ381人となっています。

【三重県】
▽今月9日までの1週間は前の週の0.75倍
▽今月16日は0.68倍
▽今月23日まででは0.71倍で
一日当たりの新規感染者数はおよそ370人となっています。

その他の地域

【北海道】
▽今月9日までの1週間は前の週の0.80倍
▽今月16日は0.75倍
▽今月23日までは0.80倍で
一日当たりの新規感染者数はおよそ604人となっています。

【宮城県】
▽今月9日までの1週間は前の週の0.71倍
▽今月16日は0.82倍
▽今月23日まででは0.85倍で
一日当たりの新規感染者数はおよそ402人となっています。

【広島県】
▽今月9日までの1週間は前の週の0.67倍
▽今月16日は0.70倍
▽今月23日まででは0.70倍で
一日当たりの新規感染者数はおよそ488人となっています。

【福岡県】
▽今月9日までの1週間は前の週の0.70倍
▽今月16日は0.65倍
▽今月23日まででは0.69倍で
一日当たりの新規感染者数はおよそ709人となっています。

【沖縄県】
▽今月9日までの1週間は前の週の0.79倍
▽今月16日は0.51倍
▽今月23日まででは0.67倍で
一日当たりの新規感染者数はおよそ90人となっています。

政府分科会 東邦大 舘田教授「一過性の免疫効果か」

新型コロナウイルス対策にあたる政府分科会のメンバーで東邦大学の舘田一博教授は、現在の感染状況について「オミクロン株対応のワクチンの接種は十分には進まなかったが、第8波では報告された数よりもかなり多い感染者が出た。一時的に免疫を得たことで、集団免疫のような効果が生まれ一過性ではあるが効果がまだ続いている可能性がある」と話しています。

そのうえで「今も日々、1万人を超える感染者が報告され、100人以上が亡くなっている現状があり、ウイルスの広がりは小さいながらも続いていることに注意しないといけない。ワクチン接種や感染によって得た免疫は時間がたつことで下がり、新たな変異ウイルスの出現などと重なれば、再び感染者が増えると考えられる。来月13日からマスクの着用が個人の判断に委ねられるが、マスクや3密を避ける行動、換気に注意することなど、今まで行われてきた対策は今後も変わらず有効だ。一人一人が感染リスクを考え、感染した場合にどんなことが起こるのか想像しながら、対策を取ることが重要になる」と指摘しました。

また、塩野義製薬が新型コロナの飲み薬の「ゾコーバ」で後遺症とみられる症状が出るリスクが半減したと発表したことについて「詳しいメカニズムの解明が待たれるが、薬の服用によって体内のウイルスの量が下げられることで後遺症が抑えられた可能性が考えられる。承認されているほかの抗ウイルス薬も含めて後遺症を抑える効果がどの程度あるのか、研究を進めていく必要がある」と話していました。