“ロシア 新型ICBM発射実験行い 失敗した可能性” 米CNNテレビ

アメリカのCNNテレビはバイデン大統領がウクライナを訪問した20日にロシアが新型のICBM=大陸間弾道ミサイルの発射実験を行い、失敗した可能性があると伝えました。

これはCNNテレビが複数のアメリカ政府当局者の話として伝えたものです。

それによりますとロシアは20日、複数の核弾頭を搭載できる新型のICBM「サルマト」の発射実験を行い、失敗した可能性があるとしています。

実験が行われたのはバイデン大統領がウクライナの首都キーウを訪れ、ゼレンスキー大統領と会談した日で、アメリカ政府当局者は実験が成功していればロシアのプーチン大統領が翌日・21日に行った年次教書演説でアピールするはずだったという見方を示しました。

また、当局者はロシアは事前にアメリカ側に実験について通告していたと説明したほか、「アメリカに脅威をもたらすものではなく、緊張の激化とはとらえていない」と話しているということです。

ロシア大統領府のペスコフ報道官は22日、この報道についてのロシアメディアの質問に対し「答えられない。国防省に聞くべきだ」と述べ、コメントを控えました。

プーチン大統領は、年次教書演説でアメリカとの核軍縮条約の履行を停止すると一方的に主張したほか、ロシアの核戦力を誇示してウクライナへの軍事支援を強化するアメリカなどを強くけん制しました。