
横浜 保育施設での不適切保育や虐待 専用の相談窓口設置を検討
横浜市は市内の保育施設で不適切保育や虐待が疑われる行為があった際に、保護者などの相談に迅速に対応する専用窓口を設置する検討を始めました。
横浜市の認定こども園で、おととし、当時の保育士が子どものあごを指でつかむなどの不適切な保育をしたとして、市は今月、施設に対して改善などを求める行政指導を行いました。
しかし、横浜市はおととしの時点で行為の様子を動画で把握しながら、部局内で十分に共有されなかったため行政指導に1年以上かかりました。
これをうけて、横浜市は市内の保育施設で不適切保育や虐待が疑われる行為があった際に、保護者などの相談に迅速に対応する専用窓口を設置する検討を始めたということです。
市によりますと、専用窓口の運営には法律や子どもの人権に詳しい専門家などに関わってもらう予定だということです。
また、市では不適切保育の疑いがあった際、適切に対応するため、事案ごとの対応方法や部局内での情報共有の方法についても新たな基準を設ける方針です。
横浜市こども青少年局保育・教育部は「市の対応のどこに問題があったかを振り返り、必要な改善策を取りたい」と話しています。