長崎 三菱重工の造船工場で爆発 54歳の男性作業員1人が死亡

22日午前、長崎市にある三菱重工業の造船工場で爆発があり、溶接作業にあたっていた54歳の男性作業員が死亡しました。
警察が爆発の原因を調べています。

22日午前11時半前、長崎市東立神町にある三菱重工業の造船工場で「ガスの爆発が起きて1人が巻き込まれた」と通報がありました。

警察によりますと、この爆発で溶接作業にあたっていた54歳の男性作業員が意識不明の重体となっていましたが、その後、搬送先の病院で死亡が確認されました。

会社側は何らかの原因でガス設備が爆発したと見られるとしていて、警察が詳しい原因を調べています。

会社側は「被害にあった方や周辺の皆さまに迷惑をかけたことは誠に申し訳ない。原因究明や対策をしっかり行っていきたい」と話しています。

爆発があった工場を含む三菱重工業長崎造船所は1857年・安政4年に日本で最初に建てられた本格的な洋式工場で、太平洋戦争中は戦艦「武蔵」を建造しました。

2002年には、建造中だった大型客船「ダイヤモンド・プリンセス」から火が出ておよそ5万平方メートルが焼ける火事が起きています。

近くに住む女性「ドーンという大きな音」

造船工場の近くに住む70代の女性は「家の中で昼ごはんの用意をしていたら、ドーンという大きな音がして、外に出てみたら消防車やパトカーが走っていくのを見ました。家の中からでも聞こえるくらいの大きな音でした。こんなことは初めてで驚きました」と話していました。