ECMO納入めぐり収賄の病院技士長 起訴内容認める 千葉地裁

新型コロナ治療に使う人工心肺装置=ECMOの納入をめぐって、地方独立行政法人が運営する千葉県の病院の技士長が、収賄の罪に問われた事件の初公判が21日に開かれ、技士長は起訴内容を認めました。検察は「計画的で悪質だ」などとして懲役1年6か月を求刑しました。

東金市にある「東千葉メディカルセンター」の臨床工学部のトップで技士長の吉野英樹被告(63)はおととし3月、ECMOの納入をめぐり、東京 豊島区にある医療機器販売会社を通すよう便宜を図った見返りに、会社の当時の社長から現金100万円を受け取ったとして収賄の罪に問われています。

21日、千葉地方裁判所で開かれた初公判で技士長は「間違いありません」と述べ、起訴された内容を認めました。

検察は「見返りを得るため知り合いの業者を仲介させることを計画したうえ、受け取った100万円の隠蔽を図るなど悪質だ」などと指摘し、懲役1年6か月を求刑しました。

一方、弁護側は、罪を認めて反省しているなどとして執行猶予のついた判決を求めました。

判決は来月13日に言い渡される予定です。