ブラジル サンパウロ 大雨で36人死亡 被災地カーニバル中止も

南米ブラジルのサンパウロ州で、大雨による洪水や地滑りが発生し、これまでに36人が死亡しました。ブラジルではこの時期、真夏の祭典カーニバルが各地で開かれていますが、被災した地域ではカーニバルが中止になるなど影響が出ています。

ブラジル南東部サンパウロ州の州政府は19日、州内で大雨による洪水や地滑りが発生し、これまでに7歳の子どもを含む36人が死亡したと発表しました。

19日に撮影された映像では、建物のすぐそばまで大量の土砂が押し寄せている様子や、道路脇がえぐられるように崩れ、複数の車両が巻き込まれている様子などがみられます。

また、上空から撮影された映像からは、斜面が大規模に崩れて、道路が土砂で埋まった様子も確認できます。

被災した地域では、土砂やがれきの下に閉じ込められた人たちがまだ残っているとみられ、救助隊が捜索活動を続けています。

ブラジルではこの時期、「リオのカーニバル」に代表される真夏の祭典のカーニバルが各地で開かれていますが、被害が大きかったサンパウロ州の複数の都市では、カーニバルが中止になるなど影響が出ています。