スノーボード世界選手権 女子パラレル大回転 三木つばき初優勝

スノーボードの世界選手権がジョージアで19日に開幕し、女子パラレル大回転では日本の19歳、三木つばき選手が初優勝を果たし、金メダルを獲得しました。世界選手権のこの種目で日本選手が金メダルを獲得するのは男女を通じて初めてです。

スノーボードの世界選手権はジョージアで19日に開幕し、初日は男女のパラレル大回転が行われました。

パラレル大回転は2人の選手が左右に並んだコースを同時に滑ってタイムを競う種目で、去年の北京オリンピックに出場した三木選手は予選を3位で通過して上位16人で争う決勝トーナメントに進みました。

その後も安定した滑りで決勝に進んだ三木選手は、北京オリンピックで銀メダルを獲得したオーストリアのダニエラ・ウルビング選手と対戦し、スタートで出遅れたものの、相手のスピードに食らいついていきました。

その後のターンで相手の選手が大きく転倒して「途中棄権」となったため、最後まで滑りきった三木選手が勝ち、初めての金メダルを獲得しました。

世界選手権のこの種目で日本選手が金メダルを獲得するのは男女を通じて初めてです。

日本選手では39歳の竹内智香選手も決勝トーナメントに進みましたが、1回戦で途中棄権となりました。

三木つばき「諦めずに最後まで頑張った」

金メダルを獲得した三木つばき選手は「優勝を目指して頑張っていたのでしっかり実現できた。カメラの向こう側で応援してくれている人たちの顔がたくさん浮かんでそのたびに頑張ろうと思って滑った」と喜びを話しました。

そしてレースについては「出だしで少し遅れてしまったがコースのどこが荒れているのか、どういう風に滑らなければいけないか対策を練っていたので比較的落ち着いて滑ることができた。諦めずに最後まで手を伸ばそうと思って頑張った」と振り返りました。

世界選手権 今後の注目競技と選手は

19日にジョージアで開幕したスノーボードとスキーフリースタイルの世界選手権は、2年に1度開催され、来月5日まで行われます。

スノーボードの男女ハーフパイプには、ともにこの種目の今シーズンのワールドカップで総合優勝を果たした平野流佳選手や小野光希選手が出場します。

スノーボードのスロープスタイルとビッグエアでは、オリンピックに2大会連続で出場している女子の岩渕麗楽選手がメダル獲得を狙います。

スキーのフリースタイルでは、モーグルと次のオリンピックから追加種目となるデュアルモーグルに北京オリンピック銅メダルの堀島行真選手と川村あんり選手の男女のエースが出場する予定です。