英首相 “ウクライナに去年1年間に匹敵する軍事支援の方針”

ロシアがウクライナへの軍事侵攻を始めてから1年となるのを前に、ロシア軍は、東部などで戦闘を激化させています。こうした中、ドイツで開かれているミュンヘン安全保障会議ではイギリスのスナク首相が演説し、向こう数か月間で去年1年間に匹敵する規模の軍事支援を行う方針を示しました。

ロシア軍は、ウクライナ東部で激しい攻撃を繰り返しています。

また、ウクライナ国防省は、ロシア軍が西部にある民間のインフラ施設などを攻撃し、住宅などが破壊され市民の犠牲者が出たと発表しました。

こうした中、ドイツ南部ミュンヘンでは世界各国の首脳や閣僚らが安全保障について話し合うミュンヘン安全保障会議が開かれウクライナ侵攻への対応が最大のテーマとなっています。

この中で、18日、演説したイギリスのスナク首相は「ウクライナは戦争に勝つため、より多くの弾薬、装甲車、それに防空システムを必要としている。今こそ軍事支援を倍増させるべきだ」と各国に呼びかけました。

そのうえでイギリスは、向こう数か月間で、去年1年間に匹敵する規模の軍事支援を行う方針を示しました。

また、ウクライナのクレバ外相がパネルディスカッションに参加し「われわれにとって最も重要な安全保障は、パートナーの国々が、ウクライナの勝利を固く、無条件に信じることだ」などと述べ、追加の軍事支援として弾薬と火砲、それに戦車が必要だと訴えました。

ミュンヘンでは、安全保障会議にあわせてウクライナ系の住民が中心となってウクライナへの支援の拡大を求める大規模な集会を開き、およそ1000人が集まり、「あらゆる支援を」などといったプラカードを掲げる姿もみられました。