米CDC 新型コロナ「XBB.1.5」が新規感染者の約8割と推計

アメリカで感染が広がっている新型コロナウイルスのオミクロン株「XBB.1.5」について、CDC=アメリカ疾病対策センターは国内で新たに感染した人のおよそ8割がこのウイルスに感染しているとする最新の推計を発表しました。一方で、新たに報告される感染者や死者の数は先月からおおむね減少する傾向が続いています。

アメリカのCDCは今月18日までの1週間に、国内で新型コロナに新たに感染した人のうち80.2%がオミクロン株の「XBB.1.5」に感染しているとする推計を発表しました。

前の週の73%と比べるとおよそ7ポイントの増加となり、去年12月以降、アメリカでの感染拡大が続いています。

一方、アメリカで新たに報告された感染者の数は今月15日の時点で1日平均およそ3万7000人と、先月中旬以降、減少傾向を示しています。

また新たに入院する患者の数は今月14日の時点で1日平均3600人、死者の数は今月15日の時点で1日平均およそ400人で、いずれも先月中旬以降、おおむね減少する傾向が続いています。

バイデン政権は先月「感染状況が落ち着いてきた」として、2020年以降続けてきた新型コロナをめぐる国家非常事態宣言を、ことし5月11日に解除する方針を明らかにしています。